浩ちゃんからのメッセージ〜

2004年

 

 

2月(1回)「初めての挨拶」

3月(2回)「都々逸、浪曲、落語が大好き」

4月(3回)「慣れない挨拶」

5月(4回)「芸者に惚れた!」

6月(5回)「門前の小僧」

7月(6回)「露の五郎兵衛の弟子、露の団子として最初で最後の初仕事^^;」

8月(7回)「無謀な挑戦!『譜面が読めない(;;)』」

9月(8回)「キャバレー、地獄の修行とお礼参り」

10月(9回)「大阪、南でのキャバレー修行」

11月(10回)「東京へ進出、アパート探し」

12月(11回)「浦和キャバレーアポロからどさまわり修行」

 

 

 第1回目

 

え〜話始める時は、『え〜』と付けると、話やすいと、噺家さんに教えて頂きました。

え〜楠堂ワールドへようこそ!

寂しい時、悲しい時、苦しい時、失恋した時、ストレス溜まった時、

僕のドラムを聞きに来てみて下さい。

嘘みたいに、胸のつかえが取れ、便秘が解消され、 スーっとした気分に\(^o^)/なる事間違いなし!

(^^; 自分で自分の事褒めないと誰も言ってくれないから……。

何時も明るく、嫁じゃない(^^;夢を売っています。 応援の程よろしくお願いいたします。

そうそう、聞きに来ていただいたら、お店の人に楠堂のHPを見た!と言って下さい。

『ああそうですか』と言われます(^^;、楠堂でした。m(__)m

 

2004年2月19日

 

 

 

第2回目

 

 『ホトトギス〜粋な声して〜人足止めて♪手を出しゃ おまえは〜逃げるだろ〜♪』

う〜ん実にいい、こんな女性に逢って見たい…………

う?これは失礼しましたm(__)m気が付いたら自分のHPに入っていました。

みなさんが覗いて居るとは気が付きませんでした(^^ゞ。ようこそ「楠堂ワールド」へ!!

落語、浪曲(浪花節)都々逸、その他色々、気が付いたら好きだったんです。

やはり僕の兄貴が 露の五郎 と言いまして、自分で言うのもこっぱずかしいですが、素晴らしい噺家!

この家で育ったものですから、こういう芸に通じる物が全て好きで、音楽の道に入ったのかも(*^_^*)

これから色々僕の芸風をお聞かせ、又は目の当たりに見る機会が有るかな?

パフォーマー楠堂を紹介して行きたいと思います。

ライブを覗くと、もしかしたら出会えるかも^^;ライブに足を運んでねー!

ではこれにて 、あっ!坊さんが二人(そうそう^^;)

言い忘れてました。僕はジャズドラマーです。m(__)m

 

2004年3月5日(金)

 

 

 第3回目

 

『風誘う花よりもなお我は又 我泣きぬれて 蟹とたわむる』……ん?違うなぁ(?_?)

『風誘う〜花よりもなお我は又〜春の名残をいかにとかせん』これこれ!

春になると思い出すのがこの句、実にいいネ。浅野長矩の辞世の句 泣けるね(T_T)

もう一つ都々逸を、これもいいよ!♪テンツ テンツツン ツン♪

『♪ひぐらしが〜鳴けば来る秋〜わたしは今日で〜三晩泣くのに〜来ない人〜♪』

どうでえ!粋だね〜、こんな憎い男に、フッー…なって見たいねぇ!

……うん?又自分の世界に入っちゃった^^;すいません!m(__)m

\(^o^)/「楠堂ワールドにようこそ!」

今月もライブ、コンサートと豊富に用意しております。

中でもお勧めはやはり自分のライブかな(自分が可愛いもので^^;)

でもハッキリ言って全部いい!悔しいけど\(^o^)/

小さな声で言いますが、浅草⇒FINEST JAZZ MEN、赤坂⇒Dixie Bombers、さ★い★こ★う★で〜す。

僕はこんな男ですが、ライブで気楽に声を掛けて下さいネ。

僕の性格は明るく、気さくで、やさしく、う〜ん褒め過ぎかな?

ポテトが好きで、お好み焼きが好きで、日本酒があれば最高\(^o^)/で、好きな言葉は『Simple is Best』

と言う事で、4月もよろしくお願い致します。何時もHP覗いて頂き、有り難うございます。

それでは!隅から隅まで、ずずずぃーっと【チョン!】御願いたてまつります〜。

【チョン!】m(__)m

 

2004年4月1日(木)

 

 

第4回目

 

月が変わって5月、ニューオリンズへ行ったり中国(上海)へ行ったり、

観光か遊びか、仕事か、良く解りませんが、転んでもただ起きません^^;兎に角勉強してきます。

「楠堂ワールドにようこそ!」

********************

今回は私の生い立ちに、少しふれる事にしましょうm(__)m

中学の時、露の五郎兄貴ん家に引っ越しして、つつがなく生活をしているつもりでした。

がしかし、芸人の家は凄い!「京都へ行くから付いてこい!」行った所がいきなりゲイバー^^;

凄い!中学生にはさすがにキツイ^^;でも10分位で慣れてきて(自分の素質が怖い)お姉様?達と楽しく?お話・・・

とはいきませんが、出てくる言葉はハイハイ、アノー、そのー、ばかり^^;

「可愛いっ、う〜ん食べちゃいたい」(-_-;)これが14才の時。

またあるときは芸者さんに入れ込んだこともありました。

あまりにも綺麗で可愛く、夜中に家に遊びに来たり、外で兄貴と弟子達と遊んだり、

中学生ながら、この人を身請けするのは幾らかと、兄貴に聞いた事が有りました。

「250万位かな」と言われ、二階へ上がり計算したことが有りました。

当時中学卒の初任給は8千円。身請けするまでに25年から30年かかります。泣きました(T_T)間に合いません!

そんなわけで、遊びは中学の間に、兄貴に付いて全てマスター?しました。

もちろん劇場へのカバン持ちもしました。色々な芸人さん、上下の厳しさも勉強し、弟子の厳しさも勉強しました。

全部今役にたってます(随分前から^^;)兄貴!ありがとう!?

まだまだ有りますが続きは次の機会に。

********************

それでは又良い都々逸を一つ

♪膝枕〜させて、あたりを見ながら〜そっと、水をふくん〜で〜口移し〜♪どうだい粋だろう!

「いいですわね、情があって」女。

こないだ入れ歯の女性とやったら入れ歯がおっこっちゃって、口の回り水浸しになって、困ったよ(笑)

「バカな事言ってないで、もう寝ましょ」女。

ハイヨ!

如何ですか?僕はジャズミュージシャンです(^^;また覗いてね。待ってます。

叱咤激励、ライブの感想など何でもBBSへカキコしてくださいね。

では!またライブでお会いしましょう!(^_^)/

 

2004年5月1日(土)

 

 

 

    

 

 

第5回目

 

♪男伊達〜強いばかりが男じゃない〜情けも有れば涙も有る〜義理に強けりゃ女にも〜強いが男の心意気〜

女に惚れられ男を磨く〜芸人渡世の色模様〜♪

どうだい、いい詩だね〜。自分の事見たい^^;

『楠堂ワールドにようこそ!』

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さて、又少し話を少年時代に、タイムスリップします。

噺家の兄貴の家に居ると「門前の小僧」話(落語)は覚えないけれど、

何年も兄貴の家に居ると不思議なもので、兄貴が何をしたいかとか、機嫌の良し悪しが、不思議な程見えてくる。

所が弟子には見えない。これは将棋でもそうだけど、端の人には良く見えて、中の人には見えない。

でも僕には、少しずつおぼろげながら見えてきた。

気を使うのは大変な事だけど、弟子の見よう見マネで付いて行こうと、僕なりに眼と身体で勉強させて頂きました。

ただ一つ凄い事は、兄貴は僕には只の一度も怒った事が無かった。それが一番怖かった!

今思えば、僕の性格を一番見抜いていたのは、兄と姉かも……。

兄貴を見て育ち、姉を見て育ち、弟子を見て育ち、ほんとに良い財産を頂きました。ありがとうm(__)m

続きは又のお楽しみ………。

********************

では、少し興奮する奴を

♪ね〜ぇあなた〜もうこんなになっちゃったと〜鬢(びん)かきあげて〜♪忘れちゃ〜嫌で〜す♪今〜のこと〜♪

「どうだい?興奮しただろう?」男「興奮しましたわ、私も一つやっていい?」女「うん!」男

テンツ テツツン ツン♪恋し〜恋し〜が〜枕につもり♪嬉し〜嬉し〜が〜夢とな〜る♪

「興奮した?」女「うん…寝よ!」男

と言う訳で(^^;今月もライブよろしくお願い致します。

今月は僕の誕生月ですが、何よりもライブに来て頂く事が嬉しいプレゼントです。

では!皆様にお会いできるのを楽しみにしております。よろしくお願いいたしますm(__)m

 

2004年6月1日(火)

 

 

第6回目

 

さぁ!7月だぁ!夏だぁ!みんな額に汗して働きましょう!

では『富士の山〜峰の白雪夏でも溶けぬ〜その雪よりも潔い(いさぎよい)〜

義理と情けと仁義に生きる〜男楠堂浩己よ〜リズムとソロのジャズの道〜

強く生きよう誓いはひとつ〜越えて嬉しき芸の道』  m(__)m\(^o^)/

「楠堂ワールドへようこそ!」

********************

高校を卒業後、ドラムの修行1年頑張り、いざ横浜へ(やるのはGSサウンド^^;好きだったもので^^;)

キャーキャー言われながら有頂天になったが、半年で挫折m(__)m甲子園の実家に帰りブラブラしてました。

そんな時、兄貴が、「バイトするか?キャバレーのお客様の幇間(たいこもちの事、ヨイショの事)やけど、

ギター持って、ヨッ!社長!ってゆうてれば、ええねん……」

^^;やりました!梅田のNJと言うキャバレー。

集まった芸人さんが10人(凄い!上方では有名な方達ばかり^^;)

その時兄貴からいただいた芸名が『露の団子』。

ステージ上で黒猫のタンゴを歌いながら、「露の団子で〜す!」と咄嗟に自己紹介したら、

隣に居た芸人さんにいきなり「語尾が小さい!!」と怒られました(T_T)

怒られながら、泣きながら、

「ヨッ!社長!憎いねぇ、こんないい女を横にはべらして、つねっちゃいますよ!」なんて(-_-;)、

楽しくも厳しい一週間、無事勤め上げました。^^;

兄貴は、自分の弟だってことを、出ている芸人さんにも、誰にも言わなかったんですね。

我が子を“千尋の谷”に突き落とす獅子の気持ちだったのではないでしょうか^^;(-_-;)。

これも又良い勉強でした。「ヨッ!社長!」は覚えました。^^;

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では又、都々逸をひとつ。テツンテツツン♪♪シャン♪

♪緋じりめん〜肩からすべ〜って〜覗く〜乳房 にっこり笑〜って〜消す明かり〜♪

「どうだい?緋じりめん…未だに、ちりめんじゃこと勘違いしている方が居る」男

「無理も有りませんわ、解りやすくてもう少し興奮するやつを、ネ!調子、高かぁ有りません?」女

「うん!」男

♪この袖〜でぇ〜ぶってやりたい〜もし届くなら〜今宵の〜二人にゃあ〜邪魔〜な月〜♪

「どうだい、これなら解るかい?」男「ええ!気分が出てますわ、今晩お泊まりになる〜ん」女

「おいおい、寝た子を起こすんじゃないよ……いいのかい?…じゃ行こうか」男

こっから先は台本が破れてまして…(-_-;)m(__)m

と、言う訳で今月もよろしくお願い致します。ライブ会場で待ってま〜す。

 

2004年7月1日(木)

 

 

  

 

 

第7回目

 

『深緑、松は男の立ち姿、意地にゃ負けない吹け吹け嵐、松は折れても根は枯れぬ,松にはあらぬ義侠骨、

人情深くて親思い、心意気なら度胸なら、人に負けない良い気性、男楠堂浩己と………。』

いいねぇ!お〜っと!又しくじるところでした。『楠堂ワールドにようこそ!』では、前回の続きを、

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キャバレー務めが終わり又ブラブラしていると、

「遊んでるんやったら、ドラムやってくれるか?」と知り合いのバンマス。

二つ返事で夜そのクラブへ見に行く!「どや?これくらい叩けるか?」見てると、譜面なしでロック調のものばかり。

「これくらいなら^^;」「よっしゃ、明日から来てくれ!」次の日から行きました。

いよいよ本番「テーマや!12のブルースや!行くで、1 2 3 4!」“?”「12のブルースて、なななんや?」

気がついたら、みんな先に終わってました。「何やっとんねん!譜面見んかい!次ボサノバや!1 2 3 4!」

ボサノバはやった事が有る!「よっしゃー!……いい今どど何処や!譜面が解らん!(T_T)」

40分3回ステージ。全て先に終わってるか、終わっても未だやってるか、泣くに泣けず毎曲終わる度に

「このドヘタ、何勉強してたんじゃ!帰れ!」一日目が終わり、メンバーは慰めてくれました。

バンマスは相変わらず怒鳴り、

「代わりを探すまでお前の責任じゃ、早よ来て練習しとけ!

キャスバ(ドラムを勉強したバンド)で何勉強しとったんじゃ!」

3日間地獄のような日々を過ごし、4日目晴れてクビ!\(^O^)/今に見とれ!お礼参りは必ずさせて貰うからな!

とショボショボ帰途につく楠堂浩己でした。この後、ほんとうの地獄が待っているとも知らず、

「よ〜し!明日から練習だ!この経験を生かすぞー!」まだアマちゃんの楠堂でした。

さて暫くすると、昔お世話になったキャスバのTPの方から、

「遊んでんねんやったら、ウチへ来て譜面の勉強しなさい!」やさしく行っていただきました。(次回へ続く)

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では、気を取り直していつものヤツを。

テンツテンツツン♪♪シャン「二階〜かしま〜す〜お望み〜ならば♪♪下も〜かしま〜す〜後家〜じゃも〜の♪」……。

「お若い方には、少し刺激が強いかな…」男

「最近のお若い方には丁度いいんじゃないかしら、ねぇ、たまには、新内聞かせてぇ」女

「う〜ん、新内の好きな女は浮気もん、だと言うよ」男、「いや〜ん…うふ…ばか〜ん」女

「赤の他人にばかと言われりゃ、いい気はしないが、お前にばかと言われりゃ心が和むよ!もう一ぺん言ってごらん」男

「う〜ん、そう言う言葉って、自然だわよ」女、「だからもう一ぺんやってごらんて言うんだよ」男

「う〜ん、いや〜ん…うふ…ばか〜ん」女、「いいねぇ!今日はこのくらいにしとこうか(笑)おそまつ」男

今月もまたよろしくお願いいたします。まだまだ暑い日が続きますが、お体をお大事にネ!

 

2004年8月1日(日)

 

 

  

 

 

 第8回目

 

『流れ雲、風のまにまに何処へ行く、人の定めと行く末は、心ひとつのありかたで、地獄極楽右左』

生っ粋の大阪っ子、人情味溢れる長屋で育ち、

銭湯は小人6円、映画は3本立て15円、散髪は50円、テレビなんて無い時代、明るく良い子で育ちました^^;

そしてこんなに立派に成長しました^^;

酒が好きで、虎造が好きで、三亀松が好きで、最後にジャズが好きで……^^;

《楠堂ワールドにようこそ!》さて前回の続きを………

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暫くすると、昔お世話になったキャスバのTPの方から、

「遊んでんねんやったら、ウチへ来て譜面の勉強しなさい!」やさしく言って頂きました。

場所は難波、ピンサロの走り、Yの国、十代の僕には早すぎる?

(目のやり場に困るが,見ている余裕はない^^;)でもお客様は、・・・(?)に触っているから?音楽は何でもいい^^;

「ええか、我慢せえや!きついこと言うけど、お前の為や!」

怒鳴られ、テンポが違うと言っては、床でリズムとられ、

毎日毎日「帰れ!お前見たいな奴、もう来んでええわ!帰れ!テンポが違う!何やっとんじゃ!」

泣きました、悔しくて、悔しくて、毎日ステージで泣いてました。

地獄、まさに地獄……。家では弟子を見て解っているのに、いざ自分がこんな地獄を見るなんて(T-T)

でも辞めなかった……。その人がいい人だったから、好きだったから。回りに居た人もいい人だったから。

3ヶ月で譜面に慣れ、我慢、練習、我慢、練習、毎日がこの繰り返し、

一緒にやって頂いたテナーの方に「何やってんねん、そんな緊張してて何が譜面や!何がテンポや、

酒飲みにいこ!ごっつうウマイ土手やき(味噌煮込み)があんでぇ!」と誘ってくれた。

その旨い事、何かが吹っ切れた様な、今までの3ヶ月の緊張感、

今まで、物の美味しさ、酒の旨さを忘れていたような、うまい!美味しい!

「ええか!これがミュージシャンや!覚えとけ!」

それから毎日、練習、ステージ、怒られ、泣き、終わって飲みに行く、

最後に慣れて来たら、怒られるのが楽しく、又言い返す余裕が出て来た。

5ヶ月が過ぎ、初見(初めて見る譜面)も出来る様に成り、ボチボチお礼参りに………!

行きました!初めのバンドに!

「遊ばして下さい!」向こうは、「よう、元気か?ほな次のステージやってみい!」

やりました!なんじゃこりゃ^^;こんな簡単な譜面が読めなかったのかと、

でも気を抜かず最後までしっかりやりました。

『気持ち良かった!』「こんな短期間で、よう勉強したな。」これで僕の御礼参りは終わりました。

その後何回もそのバンマスに誘われましたが、断り続けました。

それが僕のお礼参りだ!その時初めて、Yの国のTPのリーダーの方に感謝をしました。「有り難う!」

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さて気を取り直して都々逸を今回は少し綺麗な奴を。

テンツ テツツン シャン♪♪

「うたた寝の〜うつら眠りを〜小声で起こし……『あなた…あなた…枕を』痛みゃせぬか〜右の手が〜」

どうだい、いいだろう!も一つ、いいのを

「痣(あざ)のつくほど〜つねっておくれ〜それを惚気の〜たねにする〜」おそまつ!

と言う訳で、まだまだ一杯ネタは豊富です。又来月のお楽しみm(__)m

今月もよろしくお願い申し上げます。

隅から隅までズズズィ〜と、チョン!m(__)m御願いたぁてまつりまする〜。

 

2004年9月1日(水)

 

 

第9回目

 

『西東 渡り鳥かよ 股旅かけて 苦労するのも人のため スティック二本で 世を渡る

鬼をもくじく気性だが 弱い者にはつい負ける 心しみじみ瞼の裏にゃ 人の情けに泣く男』

スティックはよけいだったかな^^;「楠堂ワールドにようこそ!」m(__)mでは先月の続きです。

********************

譜面にも慣れ、お客様、ホステス様の席を何気なく覗ける余裕が出来てきました^^;

そんなある日「おまえが感動するコンサートを見に行くぞー!」と言われ、

カウントベイシー楽団を見に行きました。

感動に胸を震わし、涙し、手足の震えが止まりませんでした(T_T)。

次の日からレコード屋通いです(ベイシーのレコードを買い漁る)。

ドラムのアクセントの入れ方を習いたい、そう思うと、いても立ってもいられず、

リーダーにスタジオミュージシャンを紹介して頂き、習いに行きました。

習うより慣れろ!と教わり、Fill inの入れ方etc.基本だけ教わり、

店で五人編成なのに、メロディに合わせて叩いて

「ええ加減にせぇや!吹いてられへんやんけ!」と泣きが入った(^^;

かと思えば、次の日にはベイシーの曲を持って来てくれたりして、兎に角、楽しかった^^;

当たり前だけど、マンボ、ルンバ、アフロ、チャチャ、タンゴ、ボサ、

スイング、モダン、デキシー、なんでもござれのバンドでした。

もちろん演歌も^^;その頃はみんなこう言うバンドばかりでした。

ある程度譜面が読めるようになると腕を試したいのが当たり前、

バンドが集まるサテン(喫茶店の略)で知り合ったドラマーと友達になり、

休憩時間や休みの日に遊びに行ったり、

中にはフルバンドもあって、ベイシーの曲が出てきた時は興奮した。

そんな事を繰り返している内に「東京へ行こうかなぁ」ふっとそんな考えが頭をよぎりました。

カッコの良い言い方だけど、自分の腕を試したい^^;なんとかなるだろう^^;

慣れたバンドを離れるのは辛い、まして僕を育ててくれた方達(T_T)

言い出しにくく辛いものが有りましたが、なんとか理解して頂きました。

リーダーが「ええか、今よりネーカ(金)のええとこ行けよ、

それとなぁ、移るたんび(度)に、ネーカの上がるとこ行きや!」

とアドバイスしてくれました。「よーし!東京だー!」つづく……。

********************

では何時もの奴を

「今日は都々逸でも、小意気で小気味のいい、洒落た面白いのをやってみるかなぁ」

♪惚れて 惚れられ 惚れられ 惚れて ♪惚れて 惚れられた事がな〜い♪

「どうだい!もう一つ行ってみようか」「お願いします。」「ホイきた」

♪年期(ねん)が明けたら おまえの元へ きっと行きます 断りに♪

「こう言う旦那にはなりたくないねぇ、気を取り直していいやつを!」

♪テンツテツツン♪ シャン♪三千世界の〜烏を殺し〜主と朝寝が〜して見た〜い〜♪

「どうだい……お若い方には無理かな?」「気持ちがでてますわねぇ、ス・テ・キ!」

「いいだろう!今日はこれくらいで、おそまつ!m(__)m」

と言う訳で、今月も又、応援の程よろしくお願い致します。

これからどんどん涼しくなって来ます、身体を壊さずに元気な姿を見せて下さいね(*^_^*)(^_^)/

 

2004年10月1日(金)

 

 

 

 

第10回目

 

《春うらら 朝日に匂う山桜 青葉の繁れる夏となり 
秋は紅葉が山化粧 冬は枯れたる古木の枝に 真白き雪が舞い落ちる》
日本の素晴らしい四季、そして一年が早い!^^;

アッと言う間の一年、坂を転がるが如く^^;僕ももうGE歳(後の文を参照)(;_;)
では気を取り直して
『空蝉(うつせみ)の 人の宿命(さだめ)は花火と同じ 燃えて散る間のはかなさよ 
昨日の花は今日の夢 明日の命は誰が知る 
意気と度胸と気風(きっぷ)の良さで 今じゃお江戸の花と咲く』[空蝉]=(この世)の意。

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この場を借りまして、台風の被害に遭われた方々、新潟県中越地震の被害に遭われた方々、
心よりお見舞い申しあげます。m(__)m
………さて【楠堂ワールドにようこそ!】つづきです!

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読むにあたり、バンドが言う数の符丁を覚えてください。

1をC(ツェー)、2をD(デー)、3E(イー)、4F(エフ)、5G(ゲェ)、6A(アー)、7H(ハー)、

8(オクターブ)、9(ナインス)、10はC10(ツェージュウ)と言います。

バンドボーイになる時は、兄貴が知り合いだった映画評論家でお馴染みの浜村淳さんの伝手(つて)で、

キャスバオーケストラに入る事が出来ました。

今回は今は亡き南里文雄さん(Tp)のファンの方、S木さんのお力添えで、

東京のミュージシャンの方を紹介して頂きました。

お蔭様でなんとか浦和のキャバレーAへ、

ところが行って見ると「悪いねぇもう決まっちゃったんだよ!ユウは(昔は目下の人を呼ぶ時の言葉)

大阪から来たの?折角だから1ステージ遊んで行けば」

えーっ!そんな……^^;と思いながら「ハイ、よろしくお願いしまーす。」

まぁいいか、終わったらメンバーの人達に色々聞いて見ようと思い、いざステージへ……

無事こなし、「次ショウタイムなんだけど、次もやってくれるかなぁ?」「あ、ハイ^^;」

レギュラーの人が居るのにと思いながら、打ち合わせを済ましステージヘ!無事に終え控え室へ、

バンマスが「ヒーコー(コーヒー)に行きましょう!」と隣の喫茶店へ

「ユーはさぁ、大阪の時、ラーギャ(ギャラ)はいくら貰ってたの?」

ほんとうは大阪の時はE万円頂いて居たのですが、

この店ではもう代わりの人が決まって居ると言うので、口から出任せで「ハイ、A万円です!^^;」

……(暫く間が有り)「じゃぁそのラーギャで悪いんだけど来月から来てくれるかな?」

「えっ!もう決まってるんじゃあ?」

「そぉなんだけどさぁー、ユー最高!決まった方は断るから、大丈夫だからさぁ頼むよ!」

と言われ自分の耳を疑った\(^O^)/決まった人には悪いが、ましてA万なんて……(いいのかなぁ^^;)

二つ返事で「よろしくお願いしますm(__)m」(当時ギャラA万と言うのは中の上ぐらい)

メンバーに挨拶し、よし明日からアパート探しだ!

東京の友達に捜すのを手伝ってもらい、赤羽に3帖一間、共同便所共同炊事場、

風呂無し5000円(-_-;)の部屋を見つけました。

『起きて半畳寝て一畳、天下を取っても四畳半』なんちゃって^^;

大阪へ帰り何も荷物はないがどうしようと悩んでいたら、

親戚の方が「送ってあげるよ」と言ってくれたので、有り難く甘える事にした。

西宮から東京まで、乗用車に三人乗り(一人は姉)、布団、テレビ、ステレオ、レコード、生活必需品、

荷物に埋もれながら東京まで10時間位かかりました。

途中「ほら富士山や!」荷物に埋もれながら「どど何処や!」……見えません^^;

そして無事に「おらー東京さ来ただー!」次回へ続く!

さて、ではいつもの奴をm(__)m

********************

「今日もうんと気持ちの入ったのを!」「やって」「うん」

テツン テツツン シャン♪心底は〜人並みはずれて〜やさしいくせに〜うわべは〜どうして〜こう邪嫌〜♪

「色んな表現が有りますものネ」「今度は凄いよ?考えた人も凄いが、やる人も凄い!」

「誰がおやりになるの?」「楠堂さん!」「……」

♪桜に〜惚れても〜梅にゃ〜惚れるな梅にゃ「ホー  ホケキョ♪」梅の〜情夫(いろ)がいる〜♪

「なかなか良かったよ楠堂さん!  ねぇ」「……^^;」 「おそまつ!m(__)m」

今月もよろしくお願い致します。楠堂浩己でした\(^O^)/

 

2004年11月1日(月)

 

 

 

 

第11回

 

さて、もう師走です!大好きな野球も残す所1試合(2日)

寂しい反面、雑用係から解放されホッと一息^^;つけます。結果は(勝敗)又改めて報告します^^;

では何時もの奴を

『スティックの〜ライブの活気が胸に燃え〜馬鹿を承知のドラム稼業〜

嗤(わら)えライブの雨の中〜泣きも嘆きもするじゃない〜

意地にゃ筋金、腕には真金(まがね)度胸千両の肝っ玉、男楠堂浩己よ!』

言い過ぎだー!^-^;m(__)m《楠堂ワールドにようこそ!》m(__)mさて続きです。

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さぁー!初心に帰って、イチから勉強だ!

バンマス、メンバーによろしくお願いします!と挨拶。やる気満々!

二日目からは昼2時位に来て屋上で基本練習からみっちり6時位まで毎日練習(>_<)

譜面はなんとなく読めるが、パッケージショウと言うのがたまに入る^^;譜面の長さ1m位のが2、3枚。

リズムが変わり、テンポが変わり、ダンサーがこうなったらドラムでアクセント!

出来ません^^;では許されない^^;!みんなドラムに頼っているから。

説明をしっかり聞き、テンポを覚え、譜面と睨めっこ(>_<)緊張の連続でした。

本番、懐かしいクセの有る司会、何処のキャバレーも同じ言い回し

司会の方が「大変長らくお待たせ致しました、浦和Aが皆様方に贈るゴールデンショータイム!」

パンパカパーン(ファンファーレ)「皆様の好きなあの歌この歌、今宵はダンスと歌でお楽しみ下さい、

今日のゲストは何何さんです。どうぞ!」と言う具合に毎日、歌手とかダンサーが入る。

一度、和田浩二さん(今は亡き、日活俳優)が歌とドラムで来た事が有る。

ドラム合戦をやらされた事が有る(キャラバン!)なかなかのものでした。

ヌードも有りました^^;でも譜面を持って来ると前を見ている暇は有りません^^;(T_T)残念!

とにかく毎日がそんな感じです。

その頃のバンドのしきたりは、15日前に言えば辞められる、30日前であれば良心的、

帰りの電車の中はバンドマンばかりで情報網が飛び交ってる!なかなか面白い世界だ!

メンバーとも慣れ、電車の中でも仲間に入れる様になり、

2、3ヶ月が過ぎたころ外からお誘いがかかった、ギャラが今よりいいと言う事!

バンマスに嫌みを言われながら、やめて水上温泉Mの井Hへ、ショウタイムバンドとして行きました^^;

騙される事も知らずに、1ヶ月間。帰って来て沼津のキャバレー^^;

演奏しているとビール瓶が飛んできて目の前でガシャン!(―_―;)破片が飛んできたり、灰皿が飛んできたり、

怖いよ〜(−_−メ)何時も身構えながらステージをこなしていました。理由はご想像に^^;

1ヶ月我慢し、無事東京に帰りました。

ギャラを貰わねば………入ってる事務所から「悪いね支払いが遅れてるんだ、少し待ってくれ」

そんな事ばかりで、結局取れたのはビビたるもの^^;なんでこうなるの?

「よーし!こうなったら、自分の道を!人の口車に乗らないぞー!」

友達に連絡して聞いて見ると「有名なキャバレーで11人編成で、オーディションが有るぞ!」

「よっしゃー!行くぞー!」

******************************

では何時もの奴を

♪テンツ♪テツツン シャン♪逢いたさを〜グッとこらえて〜また明日の夜と〜心だまして〜寝るつらさ〜♪

「どうだい!女心をうたってるだろう」

「いい感じですわ、調子高かぁ有りません?……そう言えば楠堂さんどうしました?」

「……又やりたいってさぁ^^;」「……また…(−_−メ)楠堂さん!調子高かぁありません(>_<)?」

「うん(^○^)では、いい奴を!♪♪すそ野より〜まくり上げたる富士の山〜甲斐で見るより〜駿河一番〜♪おそまつ!」

「楠堂さん!良かったよ……ネェ^^;」

「……(−_−メ)(^^;今度は場所を変えましょ、内緒で)「そうしようか!……ではこの辺で、おそまつ!m(__)m」

12月もライブが一杯用意してあります。どうぞよろしくお願い致します。m(__)m

 

2004年12月1日(水)